「Tourbillon」について
お久しぶりの更新です、おはこんばんにちは、転寝こより(@kyr_nk)です。
長らく更新していませんでしたが、先日投稿した歌ってみた動画について、
たくさんお伝えしたいことがあるので、久しぶりに記事にしようと思います。
先日、こちらの動画を投稿しました!
Lemmさんという方が作られた、「Tourbillon」という曲です。
前々回に投稿した「よるをおよぐ」を作られた 西島尊大さんが投稿していらした
ピアノアレンジを聴いてこの曲を知りました。
なんというかもう、圧巻というかなんというか...全身が痺れる感覚でした。
もともと音数の多いピアノ曲が好きな私にグサグサと刺さる感じで。
(特に2:28~2:52あたりなんかが最高)
そして原曲を聴き衝撃を受けた私は、気づけばカラオケセットをDLしていたのでした。
その後色々とあり、Lemmさんご本人にmixをしていただけることになるのですが、
この話は後述することにします。(少々自慢話になってしまうため)
「Tourbillon」を聴いて抱いたイメージ
皆さんはこの曲を聴いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
私がこの曲を聴いて抱いたイメージは
・綺麗
・繊細な音
・儚い少女のイメージ
・「息苦しさ」「物哀しさ」
など。特に下の2つから、
「儚い少女が 息苦しさや物哀しさ などの複雑な感情をぶつけるように歌う」
というようなイメージが頭の中に浮かびました。
なので今回この曲を収録するにあたって、
いつも以上に "感情" を意識して歌っています。
他にTourbillonの歌ってみた動画を投稿している方の動画を見る限り、
"感情をぶつけるように" というよりは "無機質な感じ" のイメージを抱く方が多そうですね。
実際 "退廃的なイメージだった" とのコメントもありました。
人の数だけ抱くイメージは違うと思うので、
音楽は面白いし奥が深いなぁと改めて感じました。
「Tourbillon」を歌う上で意識したこと
この曲を歌う上で意識したことはいくつもありますが、
・緻密で綺麗な世界観、音を壊さないように(歌が目立ちすぎないように)
・ブレスの位置
・感情の乗せ方
・目立たせたいポイントの歌い方
などを特に意識して収録に挑みました。
世界観を壊さないように
この曲の世界観を作り出している緻密で綺麗な音は、
もしかすると無機質なミクさんの声だから引き立っているのかもしれない。
感情のこもった人間の声が乗ると、世界観を壊してしまうかもしれない。
そう思って、どのように歌うかとてもとても悩みました。
ミクさんに倣ってなるべく無機質に歌うこともできましたが、
そうなると私の抱いたイメージはどこへ行ってしまうのか。
そしてそれならば私が歌う意味はあまりないのではないか。
そう思い、世界観を壊さない程度の歌い方を模索しながらの収録でした。
今まで歌わせていただいた曲とはまた違った歌い方で、
なかなか難しかったですがすごく楽しかったです!
ブレスの位置
ブレス、つまり息継ぎの位置が少し難しくて、
特に出だしのAメロ部分時点で実はちょっと躓きました(笑)
ブレスが多すぎると人間ぽい生々しさが出過ぎてしまうので極力減らしたい...
でも少なすぎても力強さが減りすぎてしまう(肺活量を鍛えれば解決しますが)。
理想の雰囲気が出るブレスの位置を探るのに少しだけ時間がかかりました。
感情の乗せ方
まず世界観を壊さないこと意識していたため、感情の乗せ方にはとても悩みました。
ただ1番感情を乗せたい部分は最初から決まっていて、
曲後半の「要らない 要らない もう要らないの (4:03あたり)」という部分。
この部分が個人的にイメージしている少女の、
1番の "叫び" だと直感的に感じていたからです。
各 "要らない" のお尻に注意して聴いてもらえると、
叫びっぽさが伝わるんじゃないかと思います。
あとは各サビにでてくる「ああ(嗚呼)」にも、強めに感情を込めています。
また、全体的にミクさんには出せない人間ぽさを敢えて付け加えたかったので、
綺麗な感情を抑えた声ではなくて、力強めに歌うことを意識しています。
感情を込めすぎず、抜きすぎず、の微妙なところを探るのが難しかったです。
目立たせたいポイントの歌い方
私にとって「目立たせたい=ゾクッとゾワッとさせたい」という意味なんですが、
皆さんゾクッとゾワッとした部分はありましたでしょうか?
ここで あった と答えてもらえて、尚且つそこが私の意識したポイントであれば
とてもとても「計画通り...」といった感じです!
どの部分かは敢えて言わないでおきますが、
気になる方は「ここですか?」とお気軽にDM飛ばしてください。
ポイントによっては一発で思い通り録れたところもあれば、
実は10テイク以上したポイントもあったりします。
収録中の姿はなかなかに酷い気がするので、
誰にも見られたくないな...と収録を振り返ると思います(笑)
「Tourbillon」を歌っての気づきと学び
収録方法について
約6分というこの曲を全て録るのにかかった時間は、およそ3時間半でした。
数ヶ月ぶりの収録とはいえ、今までは長くても2時間半くらいで録れていたので、
正直ちょっと落ち込んだし技量が落ちたんだなと痛感せざるを得ませんでした。
この曲を含め、今までは
「意識したい点に応じて歌い方を模索しながら収録していく」形で収録してきました。
この方法だと、
曲の難易度が上がれば収録時間がいくらあっても足りないことに気づきました。
ある程度歌い方の目星をつけてから収録に挑むべきだと、今回で痛感しました。
他の歌い手さんが収録前にどのような準備をするのか、
どういう風に考えながら収録しているのかなど、色々気になることが多いです...。
自身の歌い方について
自身の歌い方についてLemmさんにご指摘いただいたのですが、
私は「ビブラートをあまり深くかけない」歌い方をしています。
それは単純に、自分がビブラートをかけるのがうまくないと思っているから。
というかビブラートのかけ方が今ひとつわかっていないというのが本音。
しかし
「ビブラートも技術のうちだけれど、それによって誤魔化されてしまう部分もあって、
ビブラート浅めで歌うことが通常化しているということは、
"誤魔化せない部分"を自ずと鍛えられるのでは?」とLemmさんにご指摘いただきました。
それを鍛えるには、「自分の歌う音を集中して聴くこと」が大切だと。
「どうやったら歌が上手くなるか?」と友人に尋ねられた際に、私はよく
「原曲を聴きこむこと、そして自分の歌声を聴いて違いに気づいて、
原曲に近づける練習をすること」と答えていました。
よく考えるとこれは「自分の音を集中して聴くこと」に繋がるわけで、
私は比較的無意識にこれに気づいていたんだなぁと思います。
ということは、指摘していただけたことでこれから意識できるので、
きっと成長速度も上がるはず...!頑張ります。
曲に対して抱くイメージの違い
そしてやはり今回この曲を歌って1番感じたのは、
「聴く人によって、抱く曲のイメージは全く違う」ということ。
収録を終えた後に、他の方の動画を見て痛感しました。
ここが音楽の1番難しいところであり、何よりも楽しいところだと私は思います。
万人受けする歌い方をするだけではなくて、
私が自分で感じたイメージを形にして、自分にしか出せない色を乗せていくような
そんな歌い手活動をしていけたらいいなと改めて感じました。
なんと今回ご本人にmixしていただいています
実は今回、mixを作曲者のLemmさんご本人にしていただいています!
Tourbillonのカラオケセットに不備があることをお伝えするやり取りの中で
私が無理矢理お願いしたような形でしたが...。
快く引き受けてくださったLemmさんに、心からの感謝を申し上げます。
不備をお伝えした当初から現在に至るまでのやり取りの中で
たくさん褒めていただいたり、アドバイスをくださったりと本当にお世話になりました!
今回私の歌ってみたで初めてLemmさんを知った皆さんが
Lemmさんの作る曲を好きになってくれたらとても嬉しいです。
皆さんの「Tourbillon」に関するイメージは?
再三「人によって抱くイメージが違う」と言っていますが、
これを読んで下さった皆さんがどのようなイメージを抱いたか、
参考までに教えていただけるととても嬉しいです。
原曲を聴いてこう思ってたけど、私の歌ってみたを聴いてこう思ったとか、
私の歌ってみたを聴いてこう思ったとか、なんでも構いません。
皆さんの「Tourbillon」の世界を覗いてみたいのです!
また、私の歌ってみたを聴いて「ここが好きだった!」というポイントがあれば
動画に「ここ好き」とコメントしていただければ嬉しいです!
これからも、自分が好きな音楽に自分の色を乗せて、
聴いてくださる方に何かしらの感情を抱かせることができるような
そんな歌を歌っていきたいなと思います。
いつも私の歌を聴いてくださってありがとうございます。
皆さんのコメントが、マイリストが、感想リプやツイートや、なんらかの反応が
全て私の原動力であり大きな支えになっています。
これからも頑張りますので、よろしくお願いします!
転寝こより