夢眠ねむさんの卒業と私のでんぱオタ卒業

〔はじめに〕

・私は最上もがさん推しなので、その点を踏まえてお読みください。

・私のでんぱ組.incに対しての気持ちをだらだらと綴るので、
 めちゃくちゃ長くなります。読んでくれる方は、お時間のあるときに読んでね。

 

2019年1月7日、夢眠ねむさんがでんぱ組.incを卒業した。

でんぱ組にとって3度目の武道館、
ねむさんにとって本当に最高の卒業式になったんじゃないかと

観客として見届けた側としてそう思っている。

ねむさん、本当に、卒業おめでとう。

 

私がでんぱ組.incを好きになったのは2014年の夏前で、
ちょうど初めての武道館ライブを終えた頃だったよう。

私にとって初めてのでんぱ組.incのライブは、
2014年11月の神戸学院大学での学祭だった。

でんぱ組.incの第一印象は「へ〜...こういうアイドルもいるんだ」というもので、
正直可愛いとはあまり思わず、へ〜...という感じ。

だけど興味はあったから、先輩に釣れられて学祭のライブへ行くことに。

まさかこんなにハマることになるとは思っていなかった。

歌はお世辞にも めちゃくちゃうまい! とか思わなかったけれど、
びっくりするほどパワフルで、とびきりキュートで、それでいて元気がもらえる。

私の求めていたアイドルの形はこれかもしれない、と思った。

その後毎年ライブに通い、散々「推しが決められない〜みんな可愛い〜!!!」
と言いつつ少しずつ “最上もがさんが推しかもしれない” と自覚してきた頃。

「しばらくライブの予定がない」と涙ながらに口にした未鈴さんの声と、

「絶対に戻ってきます!」とメンバーが言っていたのを信じて待っていた最中のこと。

もがちゃんの体調不良が続いて、心配していた時期にあった突然の脱退発表。

ものすごく、本当にものすごくショックだった。

今思い出しても泣けるくらいにはショックで、
1週間くらいまともにご飯も喉を通らなかった。

もがさんが脱退してしまって、本当に様々な気持ちはあったけれど、

「ソロ活動になってもずっと応援するし、ずっと大好きなのは変わらない。
 でんぱ組だって変わらず応援する、するんだけど、
 やっぱり6人のライブが見れなくなって歌が聴けなくなるのは本当に悲しい」

ずっとそう思って辛くて、しばらくでんぱ組の楽曲が聴けなかった。

もがさんのパートがくるたびに「もうこれを生で聴けることがないんだ」と
目の前が真っ暗になる感覚がして、辛くて辛くて。

だけれどこのままじゃダメだと、
でんぱ組.incだって変わらず応援すると決めたんだと、
2017年の末、大阪城ホールでのライブにアリーナ2列目で参加した。

自己紹介の時にもがさんがいないこと、
「この5人とここにいるみ〜んなででんぱ組.incです!」の言葉、
もがさんのスペースを空けて行われるパフォーマンス、

様々な理由で終始涙が止まらなくて、サイリウムをきちんと振ることもできなかった。

新メンバーのおふたりが飛び出してきたとき、
「夢であって欲しかった」と強く思ったことを覚えている。

特に鹿目凛さんが「ぶりっ子担当の〜」と自己紹介をした時に、
「でんぱ組にぶりっ子が入る必要はないはずなのにどうして!!!」と
ひどく驚き、また反抗心が芽生えたのが今も忘れられない。

ライブが終わるまで、ただただもがさんがこのステージにいないことへの
悲しさや苦しさ、寂しさに心がいっぱいになって泣き止むことはなかった。

ライブ翌日以降、彼女ら2人にも相当なプレッシャーや批判を受ける覚悟など、
並大抵の気持ちでは今のでんぱ組.incに入ってくることができなかっただろうと気づき
これからのでんぱ組.incがどうか進化して行くのか、
今はとりあえず違うグループだという気持ちで見ていこうと他界には至らなかった。

ただ、もがさんのいないライブに行こうという気にはどうしてもなれず、
1年間YoutubeにアップされるMVなどをみて少しずつ心を解いていっていた。

もがさんの個人活動もそこそこ安定してきて、
私の気持ちもそれなりに安定してきていた頃にやってきた、ねむさんの卒業発表。

なぜだかどうしても見届けなきゃいけない気がした。

もがさんとの不仲説など色々なことがあったけれど、
ねむさんはすごくもがさんのことを考えてくれているようだと感じていたから。

そうしてようやく、7人体制のでんぱ組.incをもう一度だけみようと決心がついた。

無事(?)両日アリーナ席に当選し、参加。

2017年の大阪城ホールのライブよりはるかにレベルアップしていて、
新メンバーふたりのものすごい成長速度と、
ふたりがメンバーに与えた影響は計り知れなかったのだと痛感した。

ねむさんのアイドル人生最後の武道館を少しでも最高のものにしたいと、
やけくそになってがむしゃらにコールしたりしていたけれど、
やっぱりもがさんのパートをねもさんたちが歌うたびに心臓が痛んで。

きっともがさんもこのステージに立ちたかっただろうとか、
もし立てていたらどうだっただろうとか、
様々なことを考えていると立っていられなくて、
アリーナなのに座ってサイリウムも振らず聴いてしまってごめんなさい。
(付近の席の方、紫サイリを握りしめて泣き崩れてごめんなさい。許してね。)

7人体制のでんぱ組.incが嫌いなわけでは決してなくて、
曲もすごく良くて元気がもらえるし、とても好き。

だけど、もがちゃんのパートだったところが
違う人の歌声で聴こえてくるのはやっぱり辛かった。

ねもちゃん、ぺろちゃん、ふたりのことが嫌いなわけじゃあないんだよ。

ふたりの歌声は好きだし、でんぱの曲調にもバッチリはまっていて気持ちいい。

だから自信を持って欲しいし、「憧れだったでんぱ組.inc」じゃなくて
「今のメンバーらしいでんぱ組.inc」を作って引っ張っていって欲しいと期待している。

6日のライブで、
ようやく7人体制のでんぱ組.incを自分の中に落とし込めたような気がした。

私が1年間見ることができなかった間に、
でんぱ組.incはものすごいスピードで成長し続けていたし、
これからも成長し続けるんだろうなと思った。

でんぱ組.incはずっと続くんだと。

もがさんの歌声が聴けないことに対しての寂しさはまだまだ拭えないけれど、
でんぱ組.incは、あかりさんもみぅさんももがさんも乗り越えて、
それでも進んでいくんだとようやく思えた。本当にようやく。

そして7日の卒業公演。

ねむさんらしく多くは語らず、
"魅せれるだけ魅せてサラッと去る!" みたいな公演だった。

ねむさんからねもちゃんへの「ミントグリーン引き継ぎ」も、
でんでんぱっしょんに入るお決まりの流れの中でのそれぞれの反応も、
(特に彩音さんのベソかきにやられたし、ぺろちゃんの強がり「大丈夫」がキた。)
未鈴さんが曲中で泣いてしまったことも、
ねむさんが「はじめてでんぱ組.incのライブが見れた!」
「ライブ会場で会いましょう!」とキラキラした目で言っていたことも、

ねむさんにとって最高の卒業式になったのなら嬉しいな。

そしてねむさんがアイドル活動で最後に歌う曲に選んだ「WWDBEST」。

想定外中の想定外すぎて、声は出ず、ペンライトを掲げる力も一気に抜け、
びっくりするほど涙が止まらなかった。

最後の曲なんだからと、サイリウムを掲げたい気持ちはあったけれど、
複雑すぎる気持ちが邪魔をして何もできなかった。

WWDシリーズを7人体制で歌う流れは一切ないはずだったし、
インタビューで梨紗さんがそう答えていたはずだし、
何よりWWDシリーズのもがさんパートを他の人に歌われたくなかった。

6人体制の時の集大成として、大切にしまっていて欲しかった。

でも、あとあとになってTwitterで見かけたこれらツイートで、

ねむさんがWWDBESTを選んだ理由がなんとなくわかった気がして。

封印の流れを断ってまでこの曲を最後に選んでくれたこと、
WWDBESTがそれくらいねむさんにとって大切な曲であることが私はとても嬉しい。

2度目のアンコールでねむさんが"でんぱ組.inc卒業後の夢眠ねむ"として登場して、
ステージ上で6人体制のでんぱ組.incが歌った「Future Diver」を本当に楽しそうに、
キラキラした目で見ていたのを見てなんだかとても嬉しかった。

ねむさんは本当に幸せなアイドル活動を終えることができたんだなと。

そこで私も一緒に満足してしまった。

6人体制のでんぱ組.incももちろんかっこよくて可愛くてパワフルで、
きっとこの先この体制のでんぱ組.incを見てファンになる人もいるんだろう。

ただ私は、もがさんがいた時程の力でこれからのでんぱ組.incを見ることができない。

力強くサイリウムを掲げることができない。

ねむさんがWWDBESTで もがさんを卒業させてくれたのと同じように、
私もねむさんにでんぱ組.incを卒業させてもらったのだと思う。

でんぱ組.incに生きる力をもらって生きていたのも、
でんぱ組.incを通じていろんな物事を教えてもらえたことも、
でんぱ組.incを通じて人脈が広がったことも、

全て私にとって大切な人生の糧でありこれからの人生でも活きてくると思う。

ありがとうでんぱ組.inc

「私が卒業したからって満足してない!?ライブ会場で会いましょう!」
って言っていたねむさん、ごめんなさい。

私はでんぱ組.incのオタクを卒業します。

これからも応援はするし、ますますのご活躍を本当に心から祈っています。

今まで本当にありがとう。大好きです。

最後になってしまったけれど、

夢眠ねむさん、今までお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

ご卒業、本当に本当におめでとうございます!

アイドルとは違う、別の道でもどうか幸せになってください。

 

2019年1月8日 転寝こより